出張でウィーンに来ました♪

snoda97821422009-10-04

月曜日から始まる国際電気化学会の年次講演会に参加するのに、日曜日からウィーンに向かっています。
ウィーンを訪れるのは今回で3回目。最初は1997年8月、交換留学制度を利用してクロアチアに3ヶ月間滞在した際に日本からの直行便がなくウィーンを経由したのでした。僕がウィーンを訪れる時に宮本輝の紀行小説「ドナウの旅人」を必ず携帯しています。

この小説は著者が1982年にドナウ川に沿って六カ国を実際に旅をして紡ぎ出したものです。僕が大学時代に始めてドイツに海外旅行した後、漠然と湧き上がったヨーロッパに対する興味からこの小説を手にとったのです。それ以来、3、4回は読んだでしょうか 。とても興味深いことに同じ小説を読んでも、年齢を重ねるに連れて感じることが変わって来ています。僕自身が人間的に成長したことを意味しているのでしょうね(という期待)。

旅をして実際に目で見てみることはとても意味のあることだとは思います。ただ、幅広い知識と感性の研ぎ澄まされた宮本氏の描写によって見えてくるものが変わることには毎回感心させられます。まだまだ先人に学ぶことは沢山あるのだと思い知らされます。僕は宮本氏が35歳の時に旅したウィーンをほぼ同じ年齢で再び訪れようとしています。