葬式を終えて

snoda97821422007-01-29

昨夜のお通夜に引き続き、今日葬式を無事終えて父さんを送り出しました。
家族、親類が一丸となったおかげで、一生に一度しかない大仕事をやり遂げられたと思います。
父さんは梅香院という戒名をいただきました。自宅前にあった梅(右写真)に由来して僧侶様がその戒名を選ばれたと聞きました。

父さんは僕らを叱ったり、説教をしたりすることがほとんどなく、遺言もありませんでした。
そこで、通夜までの間に自宅にあった父さんの遺体の入った御棺を前にして、じっとこれまでの人生を振り返ってみたのです。これまでの僕の人生において、私立の高校に行く、東京の大学を受験する、大学院に行きたい、大学院を中退して就職するなどなど、自分で言い出して父からは何も反対されませんでした。
でもそんな僕の進路の節目節目で、父さんが僕のことを見守っていてくれたことを改めて気づいたのです。
父さんが何も教訓めいた言葉を残さなかったのは、「自分の人生は自分で自信を持って切り開きなさい」といいたかったのではないでしょうか。
今後の人生に不安を感じている僕の内面を見透かされたような気分です。
父さんがこの世を去ってもその魂は僕らの周りにいるはずなので、父さんに見られて恥ずかしくないような人生を送ろうと、気持ちを切り替えようと思います。
父さんの遺体と対面したときは、正直言ってただ眠っているだけのように思いました。そして、父さんの入院生活が長かったせいか、今でもまだ病院に行ったら父さんが病室で寝ているような気さえします。
でも父さんが無事成仏してもらうためにも、僕らが父さんの死を受け止めていかなければなりません。
時間がかかるかもしれませんが、少しずつ進んでいければいいと思います。