映画「解夏」観ました

snoda97821422006-03-05

今日、映画「解夏(げげ)」をDVDで観ました。
原因不明の難病「ベーチェット病」にかかった主人公が、病気によって失明するまでの日々を描いた映画です。失明という恐怖、そして自分にとって大切な人、家族、故郷について考えて、主人公は苦悩します。僧侶が修行を行う際の始まりを結夏(けつげ)、その終わりを解夏というようで、主人公が会った老人が「あなたの失明は解夏です。失明の恐怖に向き合うという大きな(修)業を背負いながら、最後にその恐怖から解き放たれるのです」といいました。これがこの映画のタイトルとなった理由だと思います。

主人公(大沢たかお)とその恋人役の石田ゆりこさんの名演技もあってとても泣かせる映画でした。僕も視力はかなり悪いので3ヶ月に一回は眼科に通っていますが、失明することの恐怖は想像できません。でも、きっと妻と共に支えあって生きていくと思います。

この映画で一つだけ心残りなのは、主人公は失明する前に恋人のウェディングドレス姿を見ておくべきだったと思います。僕なら自分の故郷の風景だけでなく、きっと最も美しい恋人の姿を焼き付けておくことでしょう。