北京五輪に向けた聖火リレー

snoda97821422008-04-13

ちょっと硬い話題ですが、気になっていることがあったので書きます。

8月8日開幕の北京オリンピックに向けて聖火リレーが始まりました。
予想されたとおり各地で中国によるチベット弾圧における人権侵害に対する抗議行動が相次ぎました。

これらの状況を見て2つの素朴な疑問がわきました。

(1)聖火リレーって必要なのか?
オリンピックを盛り上げるための儀式としての役割は既に終えているような気がします。その目的がよくわかりません。全世界的にオリンピックの(北京での)開催が歓迎されていることを形式的に見せしめたいのでしょうか。面子を重視する中国なら形式的でもやりきることは大事かもしれませんね。
(2)人権侵害の抗議行動はオリンピックと政治の混同なのか?
そもそも中国でのオリンピック開催が決定された背景には、人権問題での改善があったはずです。2008年のオリンピックを中国で開催する前提が崩れかけていることを抗議することは決して政治を混同することにならないと思います。誘致合戦のときは政治的な色合いを濃くするのに、「スポーツは参加することに意義がある」なんて大義を重視するオリンピックの幹部の方々は、チベットの人権問題についてどう考えておられるのでしょうか。
ここまできたらオリンピックは開催するのが世界各国の選手に対して義務だと思いますが、中国で開催を決定したことの是非は一度きちんと検証しないといけないと思います。